ごあいさつ
病気になって初めて、『あたりまえ』の日常がとても大切なものであったと感じることがあります。
大好きな音楽を聴く、お気に入りのコーヒーの香りを嗅ぐ、おいしいものを味わって食べる、声を出して笑う。
普段皆さんは何気なくしていることかもしれません。
もしもそれが出来なくなったら?
実はそんなことと私たちは関わりがあります。
ご存知の方も、馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、
耳鼻咽喉科は、聴く、嗅ぐ、味わう、声を出といった日常の感覚や動作に関わる診療科です。
私たちは皆さんの「耳」「鼻」「のど」のために、
2020年10月、川口鳩ヶ谷に開院いたしました。
来院される皆さんや、我々スタッフが居心地よく過ごせるために、
待合には大きな本棚、たくさんの本、広いテーブル、こども達のスペース。
木目調の診察室と処置室。アイランド式の流し台。
聴力検査室やCT室だけではなく、感染症に対応した院外から直接入れる隔離室など。
診療所のようで、診療所ではない空間を準備しました。
何をしにくるわけではないけれど、
お話をしにきたくなるような、
コーヒーを飲んで過ごしたくなるような、
お子さんに絵本を見せにきたくなるような、
そんな空間になれば良いと思っています。
鳩ヶ谷の皆さんの「耳」「鼻」「のど」の『あたりまえ』の日常が流れていることを日々願っています。
院長 北田良裕